こんにちは、鍼灸師のリキヤ(@rikiref)です。

「マッサージを受けたいけど膝が悪くて通院するのが難しい」

「お家でマッサージを受けることができたらいいな」

そんな方のために医療保険を使った出張(以下、訪問)マッサージというサービスがあります。

変形性膝関節症や腰椎椎間板ヘルニア、脳卒中やパーキンソン病などで通院するのが困難な方が対象となります。

ではマッサージといっても

  • どんな人がマッサージをするの?
  • リハビリとは違うの?
  • どうすれば頼めるの?
  • 治療時間はどのくらい?
  • 普通のマッサージとの違いは?

などなど、不明な点があるかと思います。

そこで今回は訪問マッサージについてお話していこうと思います。

 主に高齢者が対象となりますが、通院が困難で医師の同意があれば年齢は関係ありません。
この記事のポイント
  • マッサージとリハビリの違い
  • 医療保険でマッサージをするには
  • 訪問マッサージの利用手順
  • 訪問マッサージの料金

国家資格者(あん摩マッサージ指圧師)が担当する

医療保険を使った訪問マッサージの場合、国家資格を持っている者がマッサージを行います。

あん摩マッサージ指圧師という国家資格で、3年間、専門学校で解剖学や生理学、東洋医学などを学び実習を受けた上で国家試験を合格した者が取得できる資格です。

マッサージのプロ、といったところでしょうか。

もちろん中には下手な施術者もいるかもしれませんが、基本的には解剖学などを学んでいるので安心してマッサージを受けることができます。

 街中で見かけるマッサージ屋さん(リラクゼーションサロン)や接骨院などで行なっているマッサージは本来ならあん摩マッサージ指圧師が行うべき施術です。しかし、表現の仕方等、グレーな部分があるので取り締まれないのが現状です。

あん摩、マッサージ、指圧を組み合わせて治療する

「マッサージ」と一括りにされていますが、あん摩マッサージ指圧師が行うマッサージはそれぞれ少し異なった作用を持つ手技を組み合わせて行なっています。

あん摩
東洋医学に基づいて、気血の流れを良くすることが目的。さすったり叩いたり、揉んだりして症状を改善させる。
マッサージ
西洋の考えに基づいた施術方法であん摩や指圧と違い、滑剤をつけて皮膚に直接触れて治療をする。血液やリンパの流れを良くするのが目的。
指圧
柔術の活法やカイロ、オステオパシーの要素を組み込んだ日本独自の治療方法。筋肉や神経だけでなく内臓の機能も調節する。

このような3種類の手技を組み合わせてマッサージしていきます。

リキヤ
ややこしくなるのでこの記事では「マッサージ」と一括りにします。

訪問マッサージと訪問リハビリの違い

訪問で行うマッサージとリハビリ、今はあん摩マッサージ指圧師も機能訓練士として1回の治療でマッサージとリハビリを両方やる方もいるのでその違いがわかりにくくなっているのではないでしょうか。

訪問マッサージ

マッサージの目的として

  • 痛みの緩和
  • 関節の動きを良くする
  • 血流、リンパの流れを良くする
  • 内臓機能の調節

これらが挙げられます。

関節の動きを良くするためにストレッチや運動法を行うことがありますが、マッサージをする側が動かす方がメインです。

リキヤ
例えば、仰向けで足を曲げ伸ばしする運動とかですね。

あとは、単純にマッサージされると気持ちいいですよね。

この気持ちいいという部分も実はマッサージの大切な要素で、身体的・精神的な疲れを癒すことも目的とされます。

訪問マッサージは通院が困難で、お医者さんの同意があれば医療保険で訪問マッサージが受けられます。

訪問リハビリ

リハビリの目的として

  • 起き上がる、座るなどの動作の訓練
  • 食事や着替えなどの生活上の訓練
  • 福祉用具の使い方
  • 関節拘縮の改善
  • 飲み込み動作や言語機能の訓練

などが挙げられます。

機能を改善させるためにマッサージを行うこともありますが、基本的には機能訓練がメインとなります。

担当するのは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士です。

疼痛の緩和やリラクゼーションというよりかは動作の獲得、維持が主な目的となります。

訪問リハビリが対象となるのはリハビリ施設に通うのが困難な方(要介護1以上)で、お医者さんの指示書があれば訪問リハビリを受けることができます。

 要支援の方は介護予防訪問リハビリの対象となります。

訪問マッサージと違い、訪問リハビリは介護保険も適応となります。

医療保険を使う場合もあるのですが、訪問マッサージと併用して行うことができます。

医療保険を適応させるには医師の同意書が必要

あん摩マッサージ指圧師のマッサージは自費だけでなく、医療保険でも受けることができます。

しかし、あん摩マッサージ指圧師だけの判断では医療保険は使えません。

そこで必要になるのがお医者さんの同意書です。

また、訪問マッサージの対象となるのが

  • 運動機能障害がある方
  • 寝たきりや歩行が不安定な方
  • 痛みやしびれがあり通院が困難な方
  • 筋力低下のある方

など、何らかの理由で通院ができない、もしくは困難な場合でマッサージが必要な方が対象となります。

上記の理由からマッサージが必要でお医者さんも「マッサージが必要」と判断(同意書取得)すれば医療保険で訪問マッサージが受けられます。

リキヤ
まずは治療院にお問い合わせしてみましょう。

医療保険を使った訪問マッサージの利用手順

では、訪問マッサージを開始するのにはどうすれば良いのでしょうか。

ここでは医療保険を使って訪問マッサージを受けるための手順を説明します。

マッサージ開始までの流れ
  1. ケアマネさんやインターネット、地域包括センターなどで情報を得る
  2. 気になった治療院に無料体験を申し込む
  3. 担当した施術者から料金など、詳しく説明してもらう
  4. 同意書依頼状を作成してもらう
  5. かかりつけのお医者さんから同意書を取得する
  6. 日程を決めて治療スタート

このような流れになります。

情報の集め方

訪問マッサージを行なっている治療院はたくさんあります。

ほとんどがケアマネさんのいる施設や地域包括センター、老人ホームなどに営業活動を行なっていますし、インターネットからでもたくさんの治療院が探せます。

インターネットで探す場合は「訪問マッサージ 自宅がある地域名」で検索してみましょう。

リキヤ
例えば「訪問マッサージ 豊島区」とかです。

パンフレットを何枚かもらってきたりインターネットで何個か治療院のホームページを見て、気になることがあれば気軽に電話でお問い合わせをして大丈夫です。

無料体験を申し込む

「治療を開始する前に、どんな人が来てどんなマッサージをするのか不安」

みなさん最初は不安だと思います。

お灸さん
変な人にはやられたくないですもんね。

そこで、どこの治療院も最初は無料体験を行なっているかと思いますので、気になる治療院に無料体験を申し込みましょう。

1つだけではなく、2つか3つほど受けてみてもいいかもしれませんね。

無料体験をしたからといって、必ず治療を開始しなければいけないわけではありませんのでご安心ください。

お医者さんに同意書を書いてもらう

無料体験をして説明を聞いて、治療を開始したいなと思ったら次はお医者さんに同意書を書いてもらいます。

基本的にはかかりつけのお医者さんに行き「マッサージを受けたい」ということを伝えて診察を受け、同意を得ます。

無料体験後に同意書と一緒にどういった状態なのかが書かれた依頼状をお渡しするので、それを持ってかかりつけのお医者さんに行きましょう。

治療日程を決める

多くの人が週に2回〜3回のマッサージを受けています。

そのため、マッサージを受ける曜日と時間を担当するあん摩マッサージ指圧師と相談して決めましょう。

おたがい予定を合わせたら治療開始です。

訪問マッサージの料金について

医療保険での料金は国で定められています。

マッサージの場合はマッサージをする部位数(最大5ヶ所)と変形徒手矯正術を行う部位数(最大4ヶ所)、マッサージをするご自宅までの距離によって料金が変わります。

 変形徒手矯正術とは関節の変形や機能低下などの関節機能の回復を図るために行う運動法です。バキバキとするような危険なことはしませんのでご安心ください。

負担割合抜きで説明すると

  • マッサージ1部位・・340円
  • 変形徒手矯正術1部位・・780円
  • 往療費・・4km未満2,300円 4km超2,700円

※医療保険を使った鍼灸治療と違い、初検料はありません。

この中から1割、3割が患者さんの負担となります。

例 4km超でマッサージ5部位
  • 1割負担・・440円
  • 3割負担・・1,320円

※1回の治療費

上記の例で、週に3回のマッサージを受けたとして1ヶ月(12回)あたり

  • 1割負担・・5,280円
  • 3割負担・・15,840円

このくらいの料金でマッサージが受けられます。

鍼灸治療と一緒に受けた場合

鍼灸治療も医師の同意があれば医療保険で治療が受けられます。

鍼灸の場合、鍼かお灸どちらか片方をした場合(1術)と両方した場合(2術)で料金が変わります。

負担割合抜きだと

  • 1術(2回目以降)・・1,540円
  • 2術(2回目以降)・・1,580円

となります。

 ※鍼灸治療の場合は1回目の治療のときだけ初検料というのがかかります。1術が1,610円で2術が1,660円となります。

鍼灸とマッサージを一緒に行なった場合、往療費はどちらかにしかつきません。

もしも4km超で5部位のマッサージと鍼灸治療(2術)を受けた場合

  • 1割負担・・598円
  • 3割負担・・1,794円

となります。

週に3回(12回)の治療で1ヶ月あたり

  • 1割負担・・7,176円
  • 3割負担・・21,528円

このくらいの料金でマッサージと鍼灸、両方の治療が受けられます。

普通のマッサージとの違いについて

お灸さん
町で見かけるマッサージ屋さんとは違うのですか?
リキヤ
訪問でのマッサージはあん摩マッサージ指圧師という国家資格を持った者がマッサージを行います。

接骨院にいる柔道整復師(国家資格)の先生でも、鍼灸師(国家資格)の先生でも本来ならマッサージは業務のうちに入りません。

リラクゼーションサロンや整体も資格がいらないためマッサージと名乗ることはできません。

解剖学や生理学などの座学、マッサージの実習などのカリキュラムをこなしたマッサージのプロが施術を行うので安心して受けることができます。

もちろん技術職ですので中には下手な人もいるかもしれませんが、無資格マッサージで問題になっているような危険なことはしません。

リキヤ
ちなみに僕は整体など、無資格者の否定はしません。

また、訪問マッサージの目的として動きの改善や疼痛の緩和があります。

医師の同意の下、目的にアプローチしていくことも自費で行われている全身マッサージの違いではあります。

マッサージの効果として癒しの効果があるため精神面へのアプローチもできることも特徴です。

普通のマッサージとの違い
  • あん摩マッサージ指圧師が施術を行う
  • 症状の改善を目的としている
  • 機能回復を目的としている

治療時間について

自費でのマッサージの場合は60分など、長い時間のマッサージが受けられますが医療保険でのマッサージの場合、1回の治療時間が約30分となっています。

時間が短い分、週に3回など間隔を詰めて治療を行なっていきます。

豊島区での訪問鍼灸マッサージのお問い合わせ

僕が行なっている治療についてのお問い合わせはこちらへお願いいたします。

主に訪問治療を行なっている地域は新宿区、豊島区、渋谷区、杉並区、中野区になります。

訪問鍼灸てらだサロンのお問い合わせ

お気軽にお問い合わせくださいね。

おわりに

痛みやしびれ、関節の変形などで日常生活上お困りの方は訪問マッサージを選択肢の1つとして入れておくこともいいかもしれません。

また、動作の訓練を行うリハビリと一緒にやっていくと良い場合もあります。

まずはお近くにある訪問マッサージを行なっている治療院にお問い合わせしてみましょう。