
インスタグラムで美容鍼を受けている画像をよく見かけるようになりました。
モデルさんでも美容鍼をしている方がたくさんいて、美容鍼という美容法がちょっとずつスタンダードになってきているのかなと感じる今日この頃です。
しかし、美容鍼を受けているのは若い人ばかり。
そもそも年齢を重ねるにつれてインスタグラムなどのSNSを利用している人が少なくなるということはありますが、美容鍼を受けるのは若い女性に多いことは事実かと思います。

そこで今回は、僕が祖母に美容鍼をしていった結果、どのような変化が現れたのかお話しようと思います。
年齢を重ねても美容鍼の効果はあるのでしょうか。
目次
年齢関係なくキレイになりたい祖母
僕の祖母は80歳です。
身体の具合はというとヒザが少し痛いというだけで、今でも旅行にしょっちゅう行ったり、歌舞伎町に遊びに行ったり、なんとアルバイトまでしているというスーパー元気なおばあちゃんです。
僕が鍼灸師の免許を取得してから定期的にヒザを治療しているのですが、美容鍼のセミナーに行ってきたと伝えるとすぐに「やって」と言い出しました。
80歳になっても女性は女性です。
身体の不調が少ないため美容鍼に興味を示したのはあるかと思いますが、それでも年齢関係なく、ずっとキレイでいたいのだなと思いました。
1回美容鍼を受けて以降、ヒザよりも美容鍼の方がメインになりました。
美容鍼は年齢によって効果が変わるのか
いくら元気と言えど、80歳です。
インスタグラムに美容鍼の写真をアップしている世代と比べると、さすがに効果は同じではありません。
血圧は高めですし、代謝も落ちている、血管壁も衰えています。
病気ではなくても衰えるのは仕方ないですし、生き物にとって老いは避けられません。
では、そのような状態の高齢者に美容鍼をしてリスクはないのでしょうか。
また、効果はどれほど期待できるのでしょうか。
美容鍼の効果について
鍼灸というのは、その方が本来持っているチカラを引き出すお手伝いをする治療法です。
美容鍼というのも、特殊な物を使用したり何か注入したりということはしません。
その方の本来の美しさを引き出すお手伝いをするだけです。
しかし、受け続けることによって次第にシワやたるみなどのお肌の悩みが消えていき、血色も良くなっていきます。
また、自律神経を整える効果もあるので夜ぐっすり眠れたりと、リラクゼーションの効果もあります。
加齢によるお肌の変化
加齢によって、お肌はどのように変化していくのでしょうか。
生理学的老化は加齢によっておこる皮膚の老化であり、肉眼的には細かいしわや乾燥が特徴となる。皮膚は薄くなり、新陳代謝が低下し、皮膚の生え換わる速度が遅くなる。真皮のコラーゲンが少なくなるため、皮膚の弾力も低下する。また汗や天然の保湿因子が減少するため、角質の水分量が減少し、乾燥しやすくなる。
これを見ると新陳代謝の低下による水分量の減少が主に特徴と言えそうですね。
高齢者に対する美容鍼の効果
上記の通り、年齢が上がるにつれて身体の機能が衰えるだけでなく、当然ながらお肌の機能も衰えていきます。
美容鍼の特徴として、収縮傾向にある表情筋を緩めたり逆に衰えてしまった部分は電気を流して鍛えたりします。
そうすることでシワやリフトアップの効果が期待できるわけです。
また、鍼をすることで細胞を活性化させることができます。
ヒアルロン酸などのお肌の弾力を保つのに大切な成分を作る線維芽細胞という細胞があるのですが、鍼をすることで線維芽細胞を活性化させ、お肌の弾力や化粧水の浸透度を上げることができます。
このような筋肉を緩めたり線維芽細胞を活性化させることが、年齢によって効果の出方は違うのでしょうか。
実際に僕が祖母に美容鍼をしていての観察になるのですが、年齢が若い方と比べると、やはり効果は薄くなってしまうのかなという印象でした。
おそらく、線維芽細胞の修復が代謝低下によって反応が悪くなっているからだと思います。
しかし、回数を重ねるごとに肌ツヤが良くなっていることは事実です。
お顔を触った感じも柔らかくなってきています。
このことからも、年齢関係なく美容鍼は効果があることがわかります。
もちろん、その方の身体の調子にも大きく左右されるかと思いますが、緩やかに効果は現れてきます。
年齢を重ねるごとに美容鍼の効果の即効性は感じられなくなってくるかもしれませんが、続けていると少しずつ効果は現れてくるんだと実感しました。
高齢者に対する美容鍼のリスク
そもそも高齢者に鍼灸をする場合は血圧が高かったり、何かの病気を持っていたりと色々あるため慎重に身体の状態をチェックする必要があります。
美容鍼をするときも同じことが言えるでしょう。
ただ、身体の状態が良くても若い人に比べると血管の衰えがあるため内出血のリスクは高くなるかもしれません。
内出血が出た場合、若い人に比べると消える速度も遅くなるでしょう。
とはいえ、今のところ祖母への美容鍼で内出血が出たことはありません。
これは僕の考えですが、アクティブで楽しそうに生きている高齢者の方よりも仕事づくめでストレス過多な若い人の方が、もしかすると内出血が出やすいかもしれません。
おわりに
お客さんの言葉で印象に残っている言葉があります。
それは
「今キレイになりたい」
という言葉です。
祖母に美容鍼をやってみて、それは若いときだけではなく80歳になってもその気持ちは変わらないんだなと思いました。
もちろん、全員がその考えではないでしょう。
でも、いつでも女性はキレイでいたいんだな、なんてことを祖母から教わった気がします。
考えてみると、僕もずっとキレイでいたいですし、臭いおじさんになんかなりたくありません。
男性だって同じです。
今回は美容鍼のお話でしたが、エステでも何でも、人をキレイにさせるお手伝いができる(手技を持っている)人は積極的に人にオススメしたらいいと思います。
キレイになることって、ずっと楽しく生きるためにも必要なことではないでしょうか。