逆流性食道炎の原因

最近よく胸焼けがしたり、「おえっ」と何かが込み上げてくるような感じはありませんか?

また、何も食べていないときでもゲップが出たりしていませんか?

それはもしかすると、逆流性食道炎かもしれません。

こんにちは、鍼灸師のリキヤ(@rikiref)です。

自分で書いておいてアレなのですが僕も最近、逆流性食道炎の傾向があります。

胸焼けや胃もたれ、何かのつかえ感など不快な症状がある逆流性食道炎。

今回はその原因について調べていきます。

リキヤ
どうやら、若い人にも増えているみたいですよ。
逆流性食道炎の主な症状
  • 胸焼け
  • つかえ感
  • 呑酸(何かが上がってくる感じ)
  • 胸痛
この記事のポイント
  • 逆流性食道炎の原因
  • 逆流性食道炎になりやすいタイプ

逆流性食道炎になる原因とは

様々な要因があるかと思いますが、代表的なものをご紹介します。

リキヤ
どうやら、原因は1つではなさそうです。

胃液がたくさん分泌されておこる

胃液はかなり強い酸性の液体です。

嘔吐をした経験のある方だとわかると思いますが、口の中が酸っぱくなって喉が焼けるような感覚がありますよね。

あれは胃液が強酸性だからです。

pH(ペーハー)値というのはご存知かとは思いますが、水溶液の性質を表す単位のことです。

pH値が低いほど酸性が強く、高いほどアルカリ性を示します。

pH値のグラフ

この通り胃液はレモンよりも酸性の度合いが高く、かなりの強酸性です。

カフェインやアルコール、暴飲暴食などの食生活や睡眠不足など生活の乱れなどが原因となり胃液の分泌が増えるとされています。

食道の筋肉の衰え

何かを食べると食道はウネウネとした蠕動運動により食べ物を胃に運びます。

加齢によりこの蠕動運動の機能が低下すると食べ物をうまく胃に送ることができず、胸のつかえ感などの症状が起きてきます。

逆流性食道炎の人の25%は蠕動運動の機能が低下しているとも言われています。

下部食道括約筋の機能低下

食道と胃のつなぎ目の部分のことを噴門(下部食道括約筋)といい、この部分の機能が低下すると逆流が起きやすくなります。

噴門の位置

下部食道括約筋は食べ過ぎたとき、胃に溜まった空気をゲップとして出すために誰でも一時的に緩むことがあります。

このとき普通なら下部食道括約筋の緩む時間は4〜5秒ほどなのですが、機能低下により5秒〜30秒も続いてしまうことがあり炎症が起きやすくなります。

また、もともと下部食道括約筋の筋肉が収縮する力が弱い場合だと一時的に緩む以外でも胃液の逆流が起こり、炎症が起きやすくなります。

リキヤ
こちらも、加齢による筋肉の衰えによってなる場合が多いそうです。

食道裂孔の緩み

胃液の逆流を防ぐ役割を担っているのは、下部食道括約筋だけではありません。

逆流防止機能
  • 食道のウネウネとした蠕動運動
  • 下部食道括約筋でキュッと閉じる
  • 横隔膜の隙間にある食道裂孔でキュッと閉じる
  • 鋭角な接合部(図は鋭角でないですが)

胃液の逆流を防いでいる機能

こんなにも胃液の逆流を防ぐ機能があります。

お灸さん
人間の身体はハイテクですね。

食道は横隔膜にある食道裂孔という隙間を通っているのですが、この食道裂孔が衰えて緩んでしまうと胃液が逆流してしまいます。

また、食道裂孔が緩むと胃の上部がはみ出してしまい食道裂孔ヘルニアになる場合があります。

ヘルニア

体内の臓器が、あるべき部位から逸脱した状態。

食道裂孔ヘルニアになると締め付けが弱くなり、さらに胃液の逆流を防ぐことができなくなってしまいます。

リキヤ
食道裂孔ヘルニアは高齢者だけでなく若者にも増えている傾向があるそうです。

食道の粘膜が過敏になっている

内視鏡で炎症が確認されなくても、胸焼けや痛みなどの症状が起こることがあります。

これは、食道の粘膜が過敏に反応して症状が出てきてしまっているとのことです。

ストレスなどで粘膜が過敏になってしまっていることが考えられます。

原因のまとめ

ここで一度まとめてみましょう。

逆流性食道炎になる原因
  • 食生活の乱れなどで胃液がたくさん分泌される
  • 食道の筋肉が衰え蠕動運動の機能が低下する
  • 下部食道括約筋の衰え
  • 食道裂孔の緩み
  • 鋭角な接合部分の衰え
  • 食道の粘膜が過敏

どれも加齢、食生活の乱れ、ストレスなどが主な原因だと考えられています。

逆流性食道炎になりやすいタイプとは

では、どんな人が逆流性食道炎になりやすいと言えるのでしょうか。

まとめてみると

  • 高齢者
  • 食生活が乱れている人
  • アルコールや喫煙など刺激物を多くとる人
  • 太り過ぎの人
  • 猫背の人
  • 狭心症、高血圧の薬を飲んでいる人

ざっとこのようなタイプの人がなりやすいと言えるようです。

お灸さん
姿勢も関係してくるのですね。

高齢者

年齢を重ねるとどうしても身体の機能は低下していきます。

胃液の逆流を防ぐ機能が衰えるのも同じです。

胃液の分泌量も低下するのですが、逆流防止の機能も低下するので高齢者は逆流性食道炎にかかりやすいと言われています。

また、加齢に伴って血管の弾力性がなくなっていき血圧が高くなるので血圧を下げる薬が処方される方が多いのですが、一部の降圧剤(カルシウム拮抗薬)は下部食道括約筋を緩める作用もあるため逆流性食道炎になってしまう場合もあるとのことです。

食生活が乱れている人

脂肪の多い食事や刺激物であるアルコール、コーヒー、タバコを吸う人は注意が必要です。

胃液の分泌を活発にしてしまうので逆流性食道炎になるリスクが考えられます。

特にタバコは胃への刺激だけでなく、咳き込んで腹圧が高まることもリスクとなります。

タバコを吸って「オェッ」となる人はスパッと禁煙しましょう。

また、早食いをすると空気も一緒に飲み込んでしまうためゲップが出ます。

このときに胃液が逆流して炎症が起きる可能性もありますので、仕事が忙しくても食事をするときくらいはゆっくり食べましょう。

太り過ぎ

太り過ぎ、特に内臓脂肪が高い人は要注意です。

胃が圧迫され胃液が逆流する原因となります。

ちなみに肥満とは違いますが、胃下垂の人も食べ物が胃に送られるのが遅くなるため炎症が起きやすいと考えられています。

猫背の人

猫背になることでお腹が圧迫され、それに伴って胃も圧迫されてしまうため逆流しやすくなると言われています。

デスクワークで1日中座っている人は前かがみの姿勢になってしまうことが多いので要注意です。

寝る向きにも気をつけて生活習慣を見直す

逆流性食道炎は重症化すると食道ガンになる可能性もあります。

そうなる前に医者と相談しつつ、生活習慣も見直してみましょう。

生活習慣の見直しポイント
  • お腹を圧迫するような服装は避ける
  • 内臓脂肪がつきすぎないよう、インスリン値に気をつける
  • デスクワークの人は1時間に一回は席を立つ
  • 自分にあったストレス発散法を見つける
  • 食後3時間以内は横にならない
  • 左側を下にして横になる
お灸さん
どれもちょっと気をつければできそうですね。

特に寝るときの姿勢は気をつけやすいですね。

左を下にして横になる、です。

また、上体を少し高くして寝るのもオススメです。

おわりに

胸焼けなどの不調があると、食欲も失せてしまい美味しいものも美味しく感じられなくなってしまいます。

もしも不調を感じたらまずは医者に相談してみましょう。

また、鍼灸治療も有効な場合がありますので試してみてもいいかもしれません。

まずは自分で見直せるところは見直して、逆流性食道炎にならないようにすること、悪化させないようにできるところは気をつけていきましょう。