
僕はグワーっと考えたり集中したりするとめまいだとか、心臓がドキドキ動悸がしたりします。
鍼灸の専門学校に入学してしばらくしてからでしょうか、いつも通り音楽を聞きながら生理学をノートにまとめていたときです。

最初はゴミでも入ったかと思い、耳掃除をしましたが一向に良くならず。
お風呂にも入ったばかりだったので耳の中に水が入ったのかとも思いましたが時間が経っても良くならず。

ただ事ではなさそうだと思い調べてみると「突発性難聴」がどうやら怪しかったので耳鼻科に行って検査したところ「低音型難聴」という難聴の一種でした。
低音型難聴はお薬や鍼灸で案外早く治ったのですがそれからというもの、めまいと動悸とはお友達になりました。
このような経緯があり、めまいや動悸に関してはちょっと敏感です。
突然ですが、あなたはお昼寝をして目が覚めたらドキドキ動悸がしていたなんて経験はありませんか?
僕はまぁまぁな頻度で動悸がします。
基本的には胸が痛いだとか、動悸がいつまで経っても治らないとかでない限りは一時的なものなので心配しなくても大丈夫なようです。
では、一体なぜお昼寝をした後に動悸がするのでしょうか。
ちょっと調べてみました。
目次
昼に眠くなるのは体内時計があるから
まずはお昼に眠くなる原因からみていきましょう。
サーカディアンリズム
人間にはサーカディアンリズムというものが備わっていて、朝に日が昇ると起きて夜に日が沈むと眠くなるといった体内時計が備わっています。
サーカディアンリズムは人間だけではなく生き物には通常備わっているようです。
生きていくためには睡眠は必要ということですね。
サーカディアンリズムというのは24時間周期(本来は25時間周期)で、眠りのピークがだいたい深夜2時〜4時に訪れるようになっています。
残業続きなどで寝る時間がズレてしまうと、このサーカディアンリズムが崩れて昼間の眠気が強くなったり身体に不調をきたしたりすることがあります。
サーカセミディアンリズム
ではお昼になるとなぜ眠くなってくるのか。
それは人間にはサーカセミディアンリズムというリズムが備わっているからです。
サーカセミディアンリズムはサーカディアンリズムと違い、12時間周期です。
そのため、12時間周期のサーカセミディアンリズムは眠りのピークがだいたい14時〜16時となっています。
ウルトラディアンリズム
どんだけリズムあるんだよって感じですが、さらに細かいウルトラディアンリズムなんてのもありました。
ウルトラディアンリズムの周期は90分〜2時間となります。
まとめ
- サーカディアンリズム=24時間周期の体内リズム
- サーカセミディアンリズム=12時間周期の体内リズム
- ウルトラディアンリズム=90分〜2時間周期の体内リズム
通常、人間の身体はお昼には眠くなるようにリズムがセットされていたんですね。
お昼寝後の動悸の原因とは
睡眠はざっくり分けると2種類に分けられます。
レム睡眠とノンレム睡眠です。夜の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が交互に訪れますが、お昼寝の場合はノンレム睡眠にはならずレム睡眠だけとなります。
レム睡眠の状態は身体は休んでいても脳は活発に働いている状態になります。
短時間でも身体を休ませようとする人間の神秘ですね。
しかし、レム睡眠のときは自律神経がアンバランスな状態となっているそうです。
お昼寝は、このアンバランスな状態で覚醒するのでうまく身体が適応できずにドキドキと動悸が起こります。
つまり一時的な自律神経の乱れであって、病気ではないのです。
お昼寝の動悸は病気ではない
病気の場合だと、昼寝に限らず症状があったりドキドキが長時間続いたりといったことが考えられます。
痛みを感じたり長時間ドキドキが続くようでしたら一度病院で診てもらった方がいいかもしれません。
しかし、ほとんどの場合は一時的なものです。
そんなに怖がらずお昼寝しましょう。

お酒を連日飲むと動悸がしやすい?
これは僕の経験上ですが、お酒を飲む日が続くと動悸がしやすくなります。
東洋医学的にいうと、お酒は「熱」を持つ飲み物となります。
熱といっても単純に温度が熱いということではなく、身体の内に熱をこもらせてしまうイメージです。
さらにお酒は「湿」という性質も持っています。
湿というのは身体にとって余分な水分のことで、これが熱と合わさることでドロドロとしたものに変わってしまいます。
大量でなくても、お酒を連日飲むことによって「熱」と「湿」が蓄積していってしまい、身体の中のドロドロがどんどん進行してしまうことに。
特に東洋医学でいう「熱」は上の方に登る性質があるので、動悸やめまいといった症状を引き起こしてしまうのです。
身体の中をドロドロさせないためにもお酒と同じ量のお水を飲めればいいのですが、なかなか難しいですよね。
もしも動悸がしやすいなぁと感じたら、お酒は控えた方がいいかもしれません。
お昼寝のポイント
今はお昼に昼寝を推奨している企業も増えてきていますね。
眠気をそのまま我慢して作業をするのは集中できず、苦しいものです。
ここは一つ、お昼寝しましょう。
時間は15分〜30分以内。
それ以上寝すぎてしまうと夜に眠れなくなったり、起きた後だるくなってしまいます。
また、お昼寝の前にコーヒーなどでカフェインを摂取しておくと覚醒作用で深い眠りに入らず、起きた後のスッキリ感も違いますよ。
おわりに
ドキドキするのが怖くなると余計気にしてしまって、さらに怖くなるという恐怖のループに入ってしまいます。
お昼寝に限らず、動悸がすると怖いですよね。
先ほども書きましたが痛みが出たり頻繁に動悸がしたり、長時間動悸が治らない場合は一度病院で診てもらいましょう。
でも、普通はしばらくすると治ります。
僕もたまに自分の心臓がドキドキしているような気がして不安になるときがあります。
そんなときは何か作業をしたりゲームしたりして気を紛らわせましょう。
怖いから気にしてしまいますが、そうするといつまで経っても気になって仕方なくなります。
大丈夫です、僕もドキドキしていますから。
お昼寝も動悸がするからといって我慢するのではなく、お昼寝が許される環境なら身体のためにも仕事のためにも仮眠をとった方がいいです。
- サーカセミディアンリズムでお昼に眠くなる
- お昼寝後の動悸は一時的なもので病気ではない
- ノンレム睡眠に移行する前に起きる(30分以内)
- お昼寝の前にカフェインを取ると目覚めが良い
- 痛みがあったり長時間ドキドキが続くなら病院へ
しっかりと休んで、午後からの仕事に備えましょう。