こんにちは、鍼灸師のリキヤ(@rikiref)です。

あなたは福祉用具について、どのようなものがあるのか、どうすれば借りることができるのか、その制度についてご存知ですか?

僕は正直、あまり知りませんでした。

そこで先日、聖母ホームにて行われた福祉用具の勉強会に参加してきました。

勉強会では「身近なもので福祉用具になり得るもの」というテーマでグループワークなどをしたのですが、介護に携わる方の発想には驚きました。

リキヤ
みなさん色々と工夫されています。

今回は、福祉用具とはどのようなものがあるのか、また、福祉用具になり得るものについて考えていきたいと思います。

この記事のポイント
  • 福祉用具にはどのようなものがあるか
  • 介護保険の福祉用具について
  • ちょっとした工夫で福祉用具になる物

福祉用具とはどのようなものか

福祉用具というと、どのような物が思い浮かぶでしょうか?

お灸さん
車イスとか、手すりとかでしょうか?
リキヤ
そうです。

また、福祉用具は介護を受ける側だけでなく、介護をする側にもメリットがあります。

福祉用具というのは介護を受ける側は安心して生活ができるようになる物で、介護をする側の負担も減らすことができる用具のことです。

例えば、手すりがあるとベッドから起き上がるときなどに安定して起きることができるし、介護者も起きあがり動作を助ける際に負担を減らすことができますよね。

介護を受ける側にもする側にも、双方にメリットをもたらすことができるのが福祉用具です。

介護保険の福祉用具

介護保険の福祉用具について、厚生労働省ではこのように説明しています。

介護保険の福祉用具は、要介護者等の日常生活の便宜を図るための用具及び要介護者等の機能訓練のための用具であって、利用者がその居宅において自立した日常生活を営むことができるよう助けるものについて、保険給付の対象としている。

また、介護保険で利用できる福祉用具には貸与と販売があります。

介護保険で借りられる福祉用具

介護保険で借りることができる福祉用具には以下の物があります。

福祉用具貸与
  • 車イス(付属品を含む)
  • 特殊寝台(付属品を含む)
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換器
  • 手すり
  • スロープ
  • 歩行器
  • 歩行補助つえ
  • 認知症老人徘徊感知機器
  • 移動用リフト(つり具の部分を除く)
  • 自動排泄処理装置
お灸さん
結構色々とあるんですね。

利用者の身体状況や要介護度の変化、福祉用具の機能の向上に応じて、適時・適切な福祉用具を利用者に提供できるよう、貸与を原則としている。

利用者の変化、用具の変化に応じることができる福祉用具は介護保険にて借りられることができます。

 借りることができる福祉用具は利用者の介護度によって変わってきます。

福祉用具を借りるためには福祉用具専門相談員がどのような物が必要なのか、相談に乗ってくれます。

まずは担当しているケアマネージャーさんに相談してみましょう。

介護保険で購入できる福祉用具

介護保険で購入することができる福祉用具には以下の物があります。

福祉用具販売
  • 腰掛け便座
  • 自動排泄処理装置の交換可能部
  • 入浴補助用具
  • 簡易浴槽
  • 移動用リフトのつり具の部分

貸与になじまない性質のもの(他人が使用したものを再利用することに心理的抵抗感が伴うもの、使用によってもとの形態・品質が変化し、再利用できないもの)は、福祉用具の購入費を保険給付の対象としている。

また、購入額には上限があり、年間10万円までが限度額となります。

それ以上購入した場合は自己負担になりますし、都道府県から指定を受けていない事業者から購入した場合は介護保険の対象にならないので注意が必要です。

福祉用具を購入する場合でも、まずはケアマネージャーさんに相談してみましょう。

ニトリのクッションが福祉用具となるのか

福祉用具になる物は何も介護保険を使う物だけではありません。

ちょっとした工夫で福祉用具になり得る物は身近にたくさんあります。

ここからは勉強会で介護従事者の方に聞いた、ちょっとした工夫をご紹介します。

手すり

手すりは住宅改修費を使わなくても、ホームセンターなどで資材を買ってきて作ることが可能です。

あるお宅では、息子さんがDIYでオシャレな手すりを作ったそうです。

手すりに限らずですが、作ることによって機能面だけでなく、見た目もその人の好みに合わせることができます。

介護をするのは大変ですが、介護を受ける人がその人らしくあるためにもデザインを考えてみるのもいいかもしれませんね。

折り紙

白内障などで色の識別が難しくなった方は、何がどこにあるのかの区別が難しくなります。

例えば、白い壁に白い手すりがあった場合、色が同じなため手すりを発見することが困難になります。

そこで、折り紙を手すりの周りに貼り、明るくカラフルにすることによって手すりを発見することができるようになったそうです。

このように元から備わっている物をより使いやすくするために、身近な物が役にたつケースがあります。

折り紙
このように柄のある折り紙とか、目立っていいかもしれませんね。

トイレットペーパーの芯

車イスを使用している方でトイレットペーパーの芯を活用している方は多いそうです。

ブレーキレバーの延長のために使ったり、杖入れを作っている人もいるとのこと。

リキヤ
いつもは捨ててしまう物でも工夫次第で使える物になるんですね。

トイレットペーパーの芯も使えますが、ラップの芯なんかも丈夫ですし何かに使えそうですね。

まごの手

背中をかくためのアイテム、まごの手。

先が丸く、手のような形になっているため手の届かないところの物を取るときに重宝するそうです。

また、犬を撫でるときに腰を曲げるのが辛いため、まごの手で撫でている方もいるとのこと。

お灸さん
気持ちいいかも・・
まごの手

ニトリのクッション

車イスなどでの座位保持にニトリのクッションが使えるとのことです。

価格もお手頃でリクライニング機能もついていて収納にも便利なサイズ。

リキヤ
ニトリの商品が福祉用具として活躍するとは思いませんでした。

福祉用具もその人らしくあるための選択を

福祉用具といっても人それぞれによって好みがあると思います。

機能面はもちろん大切ですが、その人らしくあるためにちょっと工夫をしてその人の好みに合わせることも大切なのではないでしょうか。

また、介護保険での福祉用具以外でも身近な物でちょっと工夫をすれば福祉用具として活用できる物がたくさんあります。

今回、参加させてもらった勉強会は本当にアイデアがたくさん出ていました。

福祉用具を借りるという選択はもちろん必要ですが、周りを見渡して工夫できる物はないか考えることがとても必要なんだと感じました。

おわりに

福祉用具を考えるときには機能面だけでなく、その人にとってどうするのが良いのか、工夫できることがないのかといった具合に考えることが大切です。

また、工夫をすることは介護者の負担を減らすことにもつながります。

いつも使っている福祉用具がより良い物にならないか、工夫できないのか、ちょっと考えてみましょう。